整体の施術を受けることで起こる頭痛が軽くなり、起こる回数が少なくなる方は沢山います。しかし絶えず交感神経を高ぶらせ緊張したライフスタイルを切り返される方は継続的に整体施術が必要なようです。安保理論で有名な新潟大学教授の安保先生は、頭痛は緊張がふっと緩んだ時に副交感神経反射が起こり、脳血管が膨張、そこに血流が流れ込み痛むようになると解明されていますが、ある特定の身体の歪みや緊張がある方に圧倒的に頭痛持ちの方が多いといえます。副交感神経反射が頭の血管に起こる人が頭痛を起こしますので、このある特定の身体の歪みや緊張が交感神経優位のストレス状態と共に作用して脳の血流を悪化させることが頭痛の一つの原因、必要条件であるといえます。ではある特定の身体の歪みや緊張とはどのようなものでしょうか。それは、
1)首の骨(頚椎)上部の異常。・・・緊張や位置の変位.
2)仙骨と後頭骨の動きを阻害するエネルギーの流れの詰まり.
3)頭蓋骨とそれをつなぐ縫合上の歪みや緊張点。
以上がかなり高い確立で頻繁に頭痛を訴える方が示す整体的な特徴です。しかし上述の1)、2)、3)を発生させている原因は色々とあり、個人個人の身体全体とエネルギーの流れ、ライフスタイルや心の状態を調べなければ分かりません。頭痛持ちの方を診た時はっきりと分かるのは、その方の問題は頭痛だけではなく、内蔵に関係するエネルギーの流れも必ず悪いところがあると言うことです。そして内臓に関係するエネルギーの流れは頭にも流れています。エネルギーの流れとは東洋医学で言う氣血の流れといえますが、科学的に解明されているわけではありません。(でも西洋医学で解明されていない事柄も沢山あります)エネルギーの流れの話を突き詰めていくと、交感神経を高ぶらせる精神的なストレスにまで話がいってしまいますが、話が長くなるのでここではそこまで述べません。(また別の機会に)さて、整体の施術では、日本古来の氣血の流れの改善方法、米国流のカイロプラクテイック脳神経学的なアプローチ方法などの技を使って頭痛体質を改善させていきます。首の骨をボキっと鳴らせればそれで良い、ということにはなりません。そして体質の改善ですから頭痛だけに良い作用を加えるのではなく身体全体に良い影響を与えるものであります。最後に頭痛の痛みの程度(じっとしていれば良い、鎮痛薬が必要、薬を飲み動かない、薬が効かない・・・)、そして起こる回数(月に一度~何度も起こる)は人それぞれですが、月に何度も頭痛薬を飲まなければならない方は、その薬の副作用というものも考慮に入れて健康管理をする必要があると思います。頭痛薬は血管を収縮させる(膨張させない)作用がありますが、そのようなものを長年飲み続ければ体によくないのは自明の理だと思います。
頭痛は鎮痛剤で治す(実際は症状を取るだけです)のではなく、頭痛体質を改善させていくことが重要です。整体施術はそのための大きな支援の力となります。
2014年8月12日 (火) 23:12:25 | その他