整体と膝痛、変形性膝関節症
変形性膝関節症は膝が変形してしまってもう治らない、痛みも取れないって悲観的になってしまう方が多いのではないでしょうか? お医者さんからは太っているとよくない、やせなさいといわれ、そして筋肉を鍛えなさいとも言われますが、もともとそんなことが出来ていたら膝が変形してしまうような状態になってないと思う方も多いのではないでしょうか?発症原因としては一次性と二次性にわけられています。二次性は、過去に膝関節の骨折や、
靭帯の損傷、半月損傷などの既往があり、原因が明らかなもので、一次性は原因が不明であるといわれています。しかし整体的(米欧における徒手医学も含め)に観察しますと、膝を変形させてしまう身体の中心線や体幹の捻じれ、歪み、傾きなどがはっきりと、明確に認められます。さらに詳しく検査するとその捻じれなどを生じさせた原因も浮き出てきます。整形外科医は痛みの患部を細かく検査、分析して痛みの原因と考えられるところにメスを入れますが、大本の原因を調べてその部分を改善させれば必ずしもメスを入れる必要はない、入れたとしても術後の回復やリハビリの結果に好影響を与えることが多いのです。では大本の原因とはどのようなものか、いくつかのケースを以下に述べます。
1. 食事の時食べ物を良く噛まないで結果として胃弱だったり消化が不十分な方は膝に関係する筋肉の力が不足します、そして体のエネルギーの不足したりするので膝の問題が発生しやすい体質です。
2. 肺の弱い方、結核や肋間神経痛などの既往のある方は肋骨の柔軟性が少なく身体の捻じれが増長され、膝に大きな負担がかかり痛みや変形などの症状が発生します。
3. 投げる、打つ、蹴るなどのアクションを数多くこなすスポーツによって体の左右バランスが崩れた方や足首が変位された方が加齢による筋肉の衰え、体重増加などが重なって膝の問題を発生させることがあります。 このような方々は男性であれば前立腺、女性であれば婦人科系の問題を抱えている確立も高いのではないでしょうか。
上述のアイテム1,2,3各々については、膝のまわりのエネルギーの流れを改善させる、肋骨の緊張を取って柔軟性を回復させる、足首を正常に戻し左右バランスを回復させることで膝の状態は良くなっていくと思います。一度変形してしまったものは元に戻らない、痛みを発生させている変形した特定の部位に対して外科手術(骨切りや人工関節など)を行う必要がある、変形性膝関節症は恐怖の病気(たけしの本当は怖い家庭の医学)だなどと一般的にいわれていますが、しかし世の中には膝の痛みや変形など少しもない高齢の方々が沢山いらっしゃいます。そのような方々と変形性膝関節症の方との差は一体何なのでしょうか。生まれつき膝が弱いといわれた方もいますが、差といえば上述のアイテム1,2,3のような問題があるかないかだと考えます。ですからあなたは変形性膝関節症ですといわれても悲観しないで、膝を弱くしている原因を一つ一つ取り除いて克服されるいくことが出来るのではないかと考えます。
北川英一 北川整体 中目黒
2014年8月12日 (火) 23:12:58 | その他