巷の西洋医学外科の先生は狭窄部をうまく取り除くことを根本治療と言ってますが、私は根本治療とは考えません。そして原因を老化のせいにするのも如何なものでしょうか?老化のせいにしてしまったら、なんでもOKですよね。そういう先生方はきっと東洋医学も鍼灸もカイロプラクティックや整体も無力だと思っているのでしょう。
私は脊柱管を狭窄させた根本原因は体幹の歪みだと考えています。歪みとは捻れや前後左右の傾きです。ですからその歪みを解消したり、歪みからの筋骨格系組織への影響を自己努力で日々軽減していくことが根本的な改善に繋がっていくと考えます。
ですから靭帯の骨化や骨の変性が激しく日常生活が満足におくれない程に悪化させてしまった方は、当面のサバイバルのために手術を受けるしかありませんが、そうでない方は(これは手術を受けた方にも当てはまりますが)身体の歪みを解消し、筋肉の緊張をとり、患部の氣血水の還流を良くしていくことによって症状が改善され、狭窄部が広がっていくようになるはずですので、そうなるように努力すべきだと考えます。
椎間板のヘルニアとなってしまった所も身体が不要と判断すればマクロファージ(どん食細胞)が食べてしまい元に戻ります。骨化してしまった所も元に戻ります。身体の自然治癒力は骨を減らすことも出来るのです。ヘルニア、脊椎のすべり、靭帯の骨化や骨の変性などの脊柱管狭窄症の症状は、脊柱を支える筋肉等の組織が身体の重みや動きによってその組織にかかる力に耐えきれなくなることによって発生していると考えています。(続く)