BLOG

様々な症例や事例など、整体についてご紹介いたします。

2014年8月12日 (火) 23:13:47 | その他

整体のお話、胸郭出口症候群、こう良くする

胸郭出口症候群、こう良くする(更新)
こんにちは、このブログへようこそ! 以下をお読みになったらこちらのホームページへもおいでくださいね! http://kitagawa-seitai.jp/(中目黒北川整体カイロプラクテイックセンター)


あなたの胸郭出口周辺に弱くなっている筋肉があります。そしてその筋肉に関係している内臓のエネルギーの流れがあります。

また内蔵のエネルギーは心のストレスにつながっています。筋肉を強くする(元の普通の状態に戻す)には、内臓と心のストレスにアプローチする必要があります。

人見知りや内にこもった性格の方は肺のエネルギーの流れ、欲求不満で甘いものばかり食べて運動不足の方は脾臓・すい臓のエネルギーの流れ、こまめでいつもしっかりと準備を怠らない小心な方は腎臓・膀胱のエネルギーの流れ、最前線で仕事をして決断を迫られているが体力が無い方は肝臓・胆嚢のエネルギーの流れが滞りやすく筋肉を弱めてしまうことが多いのですが、あなたはどのようなタイプでしょうか?

TOSの症状を改善するには

1.胸郭出口を狭くしている原因の緊張している部位を的確に探し出して、そこを緩めること。

2.緊張させている原因、精神的なストレスや体の歪みを解消させること。

3.バキバキ、ゴリゴリと音が出るような強引な施術をしないこと。

4.施術者と受け手の信頼関係を築き上げ改善しているという実感と自信を持つことです!

痛みや痺れ、なんとも言えない厳しい症状に打ちひしがれておられるTOSの方
は多いと思いますが、腱鞘炎とかテニス肘、手先の痺れなどは徒手医学的な
処置で改善されている方が多くいらっしゃいますので、TOSの場合にもそのような処置の積み重ねで改善できる可能性は大きいと考えてよいと思います。

TOSは腱鞘炎やテニス肘などの疾患に比べると以下のような特徴が顕著です。

1.胸郭出口は体の中心に近く首、顎、腰の不調と関係していることが多く、患部だけの施術、処置では改善しにくい。

2.心や体の緊張と連携して症状が悪化しやすく、その緊張を緩和させるメンタル面のケアーも重要となる。

3.姿勢、筋肉の強さ、内臓の働きなどの影響を受け、症状が悪化する。

ですから首の外傷歴の対応、かみ合わせ問題の改善、腰の不調に関係する足首などの下半身の問題の改善、生活習慣の見直し、食生活の改善、ストレス解消等メンタル面のケアーなど総合的なアプローチが必要です。

以下はTOS症状が改善された効果的な処置の一例です。

TOSの方は主に痛みや不快感のために交感神経が優位な状態、即ち過度の緊張や身体の深部にしこりや硬い部分がある状態です。このような身体に強い刺激やストレッチ、バキバキと音が鳴る矯正などは不適です。

1.先ず始に緊張を和らげる為に脊柱(背骨)に柔らかい押圧をかけ、さらに足の裏筋の筋肉をほぐします。緊張が和らぎますと、東洋医学的な気の滞り、西洋医学的には筋肉疲労、体液の流れの滞留などの部位が浮き出てきます。

2.筋肉疲労や気の滞りの部位については足から腰を中心に(施術)処理をして身体の土台をしっかりと再構築(建て直し)します。これがしっかりと出来ますと首、肩、頭の緊張が緩和され、胸郭出口を普通の状態に戻す準備が出来ます。

3.TOSは鎖骨、肋骨、肩周りの変位が主な原因ですが、次にどうしてこの変位が起きたかを筋肉疲労の部位、体液やエネルギー(氣)の流れの滞りの部位を綿密に調べて施術していきます。筋肉疲労の部位には押すと痛みを感じる圧痛点やトリガーポイントという疲労によりカルシウムが蓄積した施術点が発見されます。圧痛点はゆっくりと時間をかけて正しい方向へ押圧していくとやがて痛みは和らいできます。トリガーポイントは虚血圧迫法という手技で疲労物質を流していきます。

4.筋肉疲労が取れてきますと、次は体液やエネルギー(氣)の流れの滞りに対して日本古来の整体療法による導引氣法で活力のある筋肉、バランスの取れた身体に近づけていきます。 

以上の施術が功を奏しますとTOSの症状は大きく緩和されていきます。

胸郭出口を狭めてしまう関節の変位は以下の関節で複合的に発生していす。
胸鎖関節、肩鎖関節、肋椎関節、頚椎椎間関節、上部胸椎椎間関節、これらの関節の変位を正しい位置に整復し、胸郭出口を正しい形に戻していく必要があります。

私の考え方では、これらの変位の整復、矯正に有効な方法はこれらの関節を取り巻く筋肉の疲労やこわばりに対して適切な施術を行い、弾力のある正常な筋肉に戻していく事です。

この時、筋肉にかかっているストレスの新しいものから古いものへと順番に対応していく必要があります。

パソコンの使いすぎで指、手首に疲労がある方は首の筋肉まで力がなくなっていますが、首の筋肉だけに対応しても効果は少ないわけです。

指や手首を正しく整復してそれから首の筋肉に対して施術をしますとより高い効果が期待できます。

筋肉には運動させる筋肉と姿勢を維持する筋肉、地球の重力に対して身体の重みを支える筋肉(抗重力筋)があります。

TOSの方は首が長く筋肉が弱いといわれていますが、問題となる筋肉はどちらかといえば姿勢を維持する筋肉や抗重力筋の方であり、首が長いということはそれだけ悪い姿勢によって過重されてしまう頭の重みを支える筋肉が疲労しやすいということです。

施術は筋肉の作用、疲労の内容や原因など良く理解した上で行わなくてはなりません。硬い筋肉をただ闇雲に解すだけではTOSは良くなりません。

肋骨切除の手術なども、合わせて筋肉疲労などをしっかり施術して解消させませんとなかなか良くならないのが現状なのではないでしょうか。