本人に自覚症状が少なくMRIなどで調べても異常がないと診断されてしまう後遺症は、心にぐさっと突き刺さってしまったトラウマの様に、体に対する影響を取り去るのは案外と困難であります。自覚症状が少ないならそれでいいのではないかと軽視されがちですが、例えば子供が尻餅をついたり捻挫したりした後で歩き方が微妙に変わってしまったり、むち打ち症になった後で頭痛持ちになってしまったら整形外科で原因が分からないと言われてもそのまま放置すべきではないと思います。後遺症特有の筋拘縮、トリガーポイント圧痛点、詰まったツボなどをきれいに取り払わなければ後々色々な問題が出てきます。
例えば歩き方が微妙に変わってしまった状態は、人間という二足歩行の生き物ゆえにいままで進化し培ってきた最も効率的な筋骨格系と神経系の歩行メカニズムに影響し、無駄な人体エネルギー消費につながっていきます。老化というのはこの様な消費が色々な部分で積み重なっていくことですね。
老化という観点からではなく将来起こりうる疾病という見方をしますと例えば足首の捻挫が完治せずに繰り返し傷めてしまったり、身体バランスに影響をし続ける中途半端な治し方をして放置したりしますと下腹部の疾病を将来招きことになる場合が多く見られます。子宮を中心とした婦人科系疾患、前立腺肥大・腫瘍、小腸機能に関係している白血病などです。
足首の捻挫の後遺症などはわりと単純な分かりやすい例ですが、捻挫や打撲などの障害だけでなく長時間にわたり繰り返し行う動作や運動によって起こされる傷害も後遺症と言えます。
わたしは野球の王さんの胃がんや長島さんの脳梗塞なども後遺症、即ちスポーツ後遺症と言えると考えています。繰り返し行ってきた素早い動作(人間の体はそのような目的のためには作られていません)は体に色々なストレスを与え後遺症として固定していきます。
王さんの打撃フォームは胃の位置に体の絞りの中心があり胃にストレスがかかりやすいフォーム、長島さんの打撃は腰と股関節を使い超スピードでバットを振りますがこれは仙骨から首と頭に狂いを生じさせます、首から頭に歪みが固定すると脳梗塞の誘因になります。団十郎さんやアンディフグさんは地団駄を踏んだり踵を使ったキックで足首を痛めた状態が白血病の誘因の一つになったと考えます。
北川英一 北川整体 中目黒
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